【空動扇 主要納入実績】
- ●クボタアグリサービス(株)
- ●(株)関東甲信クボタ
- ●(株)中四国クボタ
- ●全農(各単協)
- ●日建リース工業(株)
- ●イワタニアグリグリーン(株)
- ●カゴメ(株)
- ●(株)カインズ
- ●シーアイマテックス(株)
- ●シーアイアグロ(株)
- ●(株)サンホープ
- ●(株)昭光通商アグリ
- ●紀伊産業(株)
- ●(株)NTTファシリティーズ
- ●(大)宇都宮大学農学部
- ●株式会社みすず工房
空動扇とは?
電池・電源不要のビニールハウス専用無動力自動換気扇
「空動扇」は、電気やバッテリーが一切不要の100%無動力の換気装置です。
設置しておくだけでビニールハウス内の温度管理、湿度管理、さらには換気による病害虫の防止、台風などの強風からビニールハウスを守ってくれます。
施設園芸の現状
「温室栽培」と言われていた時代は、保温あるいは暖房装置を利用する事で低温期の生育促進や安定生産を目的としてきた。
温室栽培から施設栽培と言う呼び方が一般化した現在では施設は堅牢なもととなり、周年生産を目的として様々な装置が導入されるようになってきた。
また必要労力の季節変動が大きな農業生産で、施設は労働の平均化にも役立ち、現金収入を日常化できるようにもなっていて今後も増加傾向であることが予想される。
1.施設園芸の現状
(ビニールハウス) | 野菜 | 花弁 | 果樹 |
1戸当たり面積(㎡) | 1,756 | 1,582 | 2,986 |
棟数 | 844,9003 | 169,591 | 70,575 |
1戸当たり棟数 | 4.14 | 3.62 | 2.99 |
1棟当たり面積(㎡) | 424 | 438 | 998 |
2.施設園芸の方向性
ヨーロッパ諸国や北米の先進国では環境汚染を極力抑えるために「持続性」・「安全性」・「競争力」・「生態」・「経営」・「労働効率」を検討課題として進められている。わが国でが近年、農業従事者の減少と高齢化が農業生産の大きな問題となっている。
3.わが国での施設園芸の課題
①快適な作業環境
②労働生産性の高い施設園芸を展開することによるゆとり経営
※労働生産性とは収量または収入を労働時間で割ったものなので収量そのものを増やすか労働時間を減少する事で達
成される。
※快適な作業環境は広い意味を持つが大規模施設経営が実現しても小規模施設で利用されていた手作業を繰り返せば
生産性の向上に繋がらないほか、労働者の負担および施設環境を意味する。
③経営方式・農家の意識・栽培技術(品種改良等)・消費者の意識改革の向上
施設園芸の規模拡大には、日本の気候、風土、にあった安価な大規模温室が必要であり、その構造はもとより、環境調節法の開発や労働者の管理が必要と考えられている。
4.課題軽減に対する「空動扇」の有効性について
1.ハウス栽培のメリット・デメリットについて
<メリット>
・作物を1年通して栽培できる
・その作物が市場に少ない時期でも収穫できる為、より高
値が見込める
・外と隔離できる為天候、害虫被害が露地に比べて少ない
<デメリット>
・栽培コストが高い
・大面積に非常にコストがかかる
・作物によては連作障害対策が必要
・作業性が悪い
・害虫も入り難いが益虫も自然の風も入り難い
・病気の発生
・高温障害による樹体損傷
・管理労力の負担
<注意したい主なトラブル>①温度の上がりすぎ
②湿度の上がりすぎ
③湿度による水滴での日照不足
④湿度温度変化の激しさによる植物の弱り
⑤温度湿度変化の激しさによる病気の発生
⑥害虫にとっても好環境
2.「空動扇」を利用するデメリット軽減についての可能性
1)ハウス見回り時間の短縮
2)高温障害の回避
3)樹脂製でビニールとの密着性が高いので放射性が低い
4)夜間の換気が自動的に行われる為ハウス内の結露が軽減でき、日照不足を回避できる。
5)ハウス全体の空気の循環が可能となり暖房の効率化・温度ムラの解消による育成の均一化が図れる
6)肥料・農薬等から発生するアンモニアガス等、作物の病害となる課題を軽減できる
7)強制換気システムでは余分な水分も奪う為土壌環境が悪化し病気の原因となるが、空動扇ではあくまでも自然な換気が実現するため土壌環境によい。
8)寒冷期のハウス管理で夜間は気温を下げないようにハウスを閉切り、朝一番で湿度を逃す為に側窓を開けますが、夜間ハウスを閉切ると高温多湿により病害が広がる恐れがあるほか、朝側窓を開けると急激に湿度が下がり、作物が蒸散を抑えるため気孔を閉じますので光合成能力が低下する。光合成が盛んになる午前8~10時に温度と湿度をいかに確保するかで育成や収量を支えるポイントとなる。
9)温度のメリハリや空気の流れが作物を病害から守る
10)0℃~40℃までの湿度調節が可能な為、冬場の放射冷却でハウス内が外部より湿度が下がるのを軽減する。
11)ハウス内の環境は害虫にとっても好環境。暖かくて天敵から身を守れる。空動扇は害虫の侵入が殆ど無い。
12)台風時には自動的には換気扇としての役割を果たしハウス内部の気圧を下げ被覆資材の浮き上がりを防ぎます。また風が収まると同時に換気扇機能は通常状態にもどるので被覆資材が引き込まれ逆に破損すると言った現象を防ぎます。
13)開閉口やハウスの破損により風が内部に吹き込んだ場合も風の抜け道ができハウスがあおられるのを防ぐ効果があります。
14)電気を一切使用しないため事故防止にも繋がる
15)台風通過後におこるハウス内の湿度上昇を防止できる。通常の換気装置は多くの場合停電とうにより電力供給が遮断されている為これができない。台風通過後も風は比較的強く、当然ハウスをむやみに開閉できない。
16)雨水が浸入した後の高い湿度を速やかに外部に放出する効果が期待できる。
設備概要
品名:無動力自動温度調節換気扇
「空動扇(クウドウセン)」●ビニールハウス内の温度が上昇すると空動扇に設置されている弁が動作し換気口を自動で(無動力状態)開き外部の空気を流入させる。
●外部から流入した空気がビニールハウスの中の空気と対流しながら暑くなった空気は外部に抜け出しハウスの中の温度は徐々に下がることになる。
原理および構造●換気扇上部ベンチュレイトは風力とハウス内対流現象でハウス内部熱い空気を外へ排出させる。
●本体下部にある形状記憶スプリングが温度変化により膨張または縮小することで換気弁を自動で開閉しその動作を反復する。
●本体最下部(形状記憶スプリングと連動)には温度調節ノズルがついていて0度から約40℃までの温度調節が可能です。
既存設備との比較
区分 | 既存設備 | 無動力自動温度調節換気扇「空動扇」 |
製品の比較 | 電気による作動 (電気料金負担大) | 電気と関係なく作動する無動力機械式 (電気料金無) |
製品の差異 | ・強制喚起装置で設置数量は少なくても済む ・必要な水分を奪ってしまう ・台風時作動不可 ・電気料金負担 ・1機あたり高額 | ・無動力で設置数量多いこと(10坪基準) ・無動力で停電時でも使用が可能 ・電気料金負担なし ・台風などハウス倒壊の軽減ができる ・低価格 ・半永久的な寿命 |
その他 | 電気施設など農家自らの設置不可 | 設置簡単、農家自体脱付着が容易 |
期待および効果
1.労働力の軽減化。無農薬、環境保全農業が可能
2.施設ハウス暖房費削減および生産性向上
3.台風による施設ハウス破損防止
4.停電被害防止
5.電気料金負担無
1.施設ハウス(100坪基準、小型10台設置)
2.換気扇1台当りエネルギー削減200W*10台=2000W(時間当り)時間あたり45円前後